2009年09月22日

ガラス越しに消えた夏

さよなら〜を繰り返し〜♪

君は大人になる〜♪

ときめきと戸惑いを〜♪

その胸にしのばせて〜♪


僕は自称エンターティナーですから、いつまでも辛気臭いことばかりは言ってられません。


という事で、タイトルと冒頭の歌詞は、1988年の鈴木雅之のヒット曲です。


2009年の夏も、もう終わりを告げて、秋が近付いて来ましたね。


夏といえば恋の季節!!



という事で、今回は実際にあった、

“ひと夏の恋の話”

の1つを紹介しましょう。



2006年の夏の出来事。


Aは喫茶店でバイトをしている大学1年生の男の子。


そんなAは、バイトをしている時に、窓の外を決まった時間に歩いて行く女性に気づいたのです。


それはとても素敵な容姿の女性で、Aは一目惚れしたのです。


それからは、その女性が窓の外を通り過ぎるのを眺める事が、バイトでの楽しみになっていました。


そんなある時、Aがバイトをしていると、突然大雨が降り始めたのです。


それは、一目惚れの女性が通り過ぎる時間のことでした。


そしてその女性は、行き惑う人々の中に紛れながら、その日は通り過ぎず、窓の外で雨宿りを始めたのです。


Aにとって、その女性と接点をはかるのには、これほどのチャンスはありません。


Aは、自分のロッカーにあった置き傘を持って、女性に話しかけたのです。






「あ、あの〜。お困りでしたら、この傘をお使い下さい!」




すると女性は、清楚に微笑みながらこう言ったのです。






「お気持ちだけで十分です。


その傘をお借りしても、私はもう返しに来られないので……」



どうやら女性は翌日に、遠くへ転勤してしまうようなのです。

女性は寂しげな表情を浮かべながら、降りしきる雨を見つめています。



「もう、この人に会えなくなるのか……」


女性の寂しげな横顔を見ていたAには、言い様の無い悲しみが込み上げてきたのです。

気を抜いたら、今にも泣き崩れてしまいそうなショックに耐えるA。


そして、しばらくの無言の後、Aは声を振り絞って、こう言ったのでした。







「返して貰えなくてもいいですから、使ってください!!





またあなたが、ここに来てくれる日をずっと待ってますから」



そう言って、先ほどの女性に負けない程の明るい笑顔を浮かべたのです。

女性は、そんな健気なAの言葉に心打たれたのか。


少し涙を浮かべた瞳と、少し震えた声を揃えて、




「ありがとう」


とだけAに言い残し、降りしきる雨の中を足早に去って行きました。



Aはその後ろ姿を、見えなくなるまで、ジッと見つめていたそうです。


それから3年が過ぎた今年の夏も、Aはまだその喫茶店でバイト続けています。




「もし、その女性が傘を返しに来たら、その時には告白しようかな」



冗談混じりにそう話すAは、どこか嬉しそうで、どこか寂しそうです。


ちなみにAはこの3年間、機会はあるのにも関わらず、彼女を作っていません。



まさに、『ガラス越しに消えた夏』ですね(T_T)/~~~



という事で、鈴木雅之のこの曲は超名曲なので、是非、夏の終わりに聴いてみて下さい(>_<)
posted by 退屈泥棒 at 22:12| Comment(18) | 物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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